公益社団法人鹿児島県診療放射線技師会ホームページをご覧いただきまして、誠にありがとうございます。
本会は昭和22年11月に任意団体として設立し、平成元年3月に社団法人、平成25年3月に公益社団法人へと成長し、現在570名ほどの診療放射線技師が会員として登録しております。診療放射線技師の職業倫理の高揚と医用放射線の安全利用に関する知識の普及啓発、診療放射線学の向上を図るとともに県民のみなさまの健康福祉の向上、発展に寄与することを目的として活動しております。
現在の医療において放射線診療は必要不可欠なものとなっております。診療放射線技師はエックス線写真の撮影やCT検査、MRI検査、消化管検査、核医学検査といった画像診断部門をはじめ放射線治療や血管内治療といった治療部門にも携わっております。その医療技術の進歩は目覚ましく、常に最先端の技術を学ばなければ最適な診療を提供し続けることはできません。これらに対応できるよう本会では、会員の放射線技術の資質の向上に向けた生涯教育としての研修会、講習会、学術大会などを開催し日々研鑽を重ねております。また、診療放射線技師の職能団体として地位向上や技師教育だけでなく、県民の皆さまに県民公開講座や医療放射線展などを通して放射線に関する情報をわかりやすくお知らせし、安心して放射線診療を受けていただけるよう努めております。
日本における近年の医療情勢は超高齢化社会となり、2025年にはこれまで以上に医療へのニーズが高まることが予測されております。また、少子高齢化が進み人手不足となり医療従事者の労働環境や待遇が悪化し、働き方改革が急務となるなど医療業界を取り巻く環境は大きく変化しております。
「良質かつ適切な医療を効率的に提供する体制の確保を推進するための医療法等の一部を改正する法律案」が2021年5月に成立しました。このなかで医師の負担軽減を進めるために取り組むべき項目の1つとして、「タスク・シフティング」「タスク・シェアリング」というものが掲げられました。このタスク・シフト/シェアを推進していくなかで、医療関係職種がより専門性を生かせるよう各職種の業務範囲の拡大が行われ、私ども診療放射線技師もさらに幅広い医療業務を担うことになりました。
公益社団法人鹿児島県診療放射線技師会は、今後も日々研鑽を重ねながら行政機関とも緊密な連携を図り、県民の皆様に安心して安全な医療を提供できますよう日々活動してまいりますので、ご理解とご協力を宜しくお願いいたします。
2022年4月
鹿児島県診療放射線技師会
会長 太田原美郎(明輝会クリニック)